転職の志望動機を前向きに伝えようと、頑張りすぎていませんか?
私も頑張りすぎチームでした。
なぜなら、多くの転職指南本や転職系サイトに、そう書いてあったからです。
でも、転職活動を通して、分かったことがひとつあります。
取り繕った志望動機で採用を勝ち取りよりも、真実の志望動機を通して(採用担当者に)自分をわかってもらった上で採用を勝ち取ることの方が大切だということです。
さもないと、転職後のミスマッチが起こり、不幸な結末(再転職)を迎えてしまうからです。
本記事を読むと、あなたのホンネの志望動機を採用担当者に伝える方法がわかります。
さあ、始めましょう!
私の志望動機は「ワークライフバランスの改善」
私の転職理由。つまり志望動機は、ワークライフバランスの改善の一本でした。

転職理由と志望動機はつながっているからね。
なぜなら、前薬局の労働環境が異常すぎて、後10年も体が持たないな。と思ったからです。
労働環境の改善を求めましたが、このブログでは書けないような驚愕の言葉が返ってきました。
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キッカケは転職エージェントのひとこと
世間一般では、「ワークライフバランスの改善=ラクしたい人=向上心のない人」と受け止められるようですね。
ですので、表向きは別の志望動機を付けて転職活動に臨むつもりでした。
このことを転職エージェントに伝えると、反応は意外なものでした。

私の気持ちをくみ取っていただきたいので、退職理由を包み隠さず言いますね。
私の薬局は拘束時間が異常に長いので、仕事一筋で人生を終えそうです。そのためには、普通の労働環境に身を置く必要があると思います。

お察しします。
拘束時間が長いとのお話ですが、夜が遅いという意味でしょうか?

そうですね。
一応、薬局の営業時間は20時までなのですが、門前が22時くらいまで平気でやっていますので、20時に終わることはありませんね。
ひどい日は24時前になり、心身疲労困憊です。

…。
お察しします。
ただ、薬局薬剤師様が転職理由としてはよく伺います。
退職理由の大枠は変えず、少しオブラートに包む形で先方へはお伝えさせて頂ければと思いますがいかがですか?

それでは、あまりにも魅力のない人物にうつりませんか?
先様には前向きな理由をお伝えした方がいいと思いますが、いかがでしょうか?

おっしゃることはごもっともです。
就労環境の悪化は薬局薬剤師さまの転職理由としてよくあることですので、採用担当者にはご理解いただけると思います。
残業手当が付かないのであれば、なおさらだと思います。
反対に、前向きな転職理由を付けたとしても、本音が違えば、お互い何らかの面で我慢をしなくてはならないシーンが出てくると想像できます。

おっしゃるとおりですね。
業務内容にはやりがいを感じているが、人員不足からサービス残業が恒常化しており、長期的な就業が難しいと判断した。
こんな感じですかね?
履歴書では、志望動機をこうアピールしました
履歴書には、志望動機の記入欄が必ずありますよね?
ここは履歴書の最重要項目ですので、全力で記入しなくてはなりません。
私は志望動機をこの順番に組み立てていきました。

履歴書の志望動機欄に落とし込むとこんな感じだよ。
- 貴社はXXXXする堅実な会社と伺いました。
これは多くの企業が失った大切な心得です。 - 開業してX年経過した今も、その意志を大切にする貴社の精神に共感いたしました。
- さらに、ワークライフバランスも考慮されているため、仕事に全力でコミットできる労働環境だと感じ、応募させていただきました。
難しい言葉は不要です。
このように、志望動機を簡潔に伝えられればノープロブレムです。
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面接では、志望動機をこうアピールしました
企業や病院と比較すると、薬局の面接はゆるいと言われていますよね。
とはいえ、志望動機と退職理由を問う質問への理論武装は欠かせません。
なぜなら、この2つの質問から、採用担当者は次のようなことを知ろうとしているからです。
- あなたの人柄、モノの考え方。
- あなたを採用することで、会社にプラスになるのか?
- 現在働いているスタッフと共同して働けるのか?
実際、私が受けた薬局においては、この2つの質問から話を広げていく会話調の流れが最多でした。
話した内容は、履歴書の志望動機欄と同じです。

同じ内容でいいの?
履歴書と面接で話す志望動機は同じでいいのです。
あえて違う内容を話す必要はありません。
むしろ異なれば、一貫性がない人材と判断されるのではないでしょうか。
ただただ、面接の雰囲気に合った言葉、面接官の心に響く言葉を選んで話すことに集中すればOKです。
もし、ホンネの志望動機で勝負してダメだったら、あなたとその薬局の相性がよくなかっただけです。
ありがたく、不採用にしていただきましょう。
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あなたがホンネの志望動機で勝負すべき理由
では、まとめましょう。
ありきたりの志望動機で採用を勝ち取れたとしても、転職後のミスマッチが起こる要因が増えます。最終的に不幸な結末(再転職)を迎えるのではないでしょうか。
ホンネの志望動機を通して自分をわかってもらった方が、お互い納得した上で転職を決められるはずですよ。
もし、ホンネの志望動機で勝負してダメだったのなら、あなたとその薬局の相性がよくなかっただけです。
不採用ありがとう。と受け止めて、次に行きましょう!